なんか急に暖かくなってしまって困惑している今日この頃。本日のハイライトは「引きこもりすぎて、久々に外食したらカトラリーが重すぎて途中で把持できなくなったこと」です。どうでもいいけどショック。
少し内容に手を加えました。無意味に長い駄文なので、ダルい人は最後のまとめのとこだけでも読んでください😇
コミ公募制からスカウト制になった理由
完全にスカウト主流になったのは、Japan BP 2018がきっかけです。
当時、唐突にJBPが国際化することになり、大会まであまり時間がなかったことと、国際大会故の負担を考慮した結果、「とりあえずコミがよくできる経験者層の人間を集めて、一旦初の国際化を成功させよう!」ってことでスカウトにしました。
その後、JPDUTは(関西以外の)多くの大会でスカウト制がメイン手法となってしまいました。
恐らく、スカウトじゃないといけない理由とかは特になくて、本当に最近までは公募制を前提としてコミ集めするのが主流でした。今も関西の方の大会は公募してて、初心者コミがいい感じに育っているのを見て羨んでます。いいなー。the関西最高だったわ。その恩恵を受けてるのがOBOGばかりなのはギャグ。
ちなみに、公募制メインだった当時、スカウトは特定の役職が公募締切直前になっても応募が来ていない時に最終手段で発動されていました。JBP2017の時にタブやった時は、公募締切直前に、かえるさんからスカウトっぽいお誘い(やってくれる人がいないから申し込まない?的な)が来て、公募プロセスで申し込みました。
さて、今回は「コミ公募制だと何が解決できるのか?」というところに焦点を当てていきましょう!
※今回想定するコミ公募制は以下の前提を踏まえています。イメージだから厳密なアレではないです!読み飛ばしてもいいとこ。
- TDは経験者を必ず配置するが、公募する
- 未経験者しかいない役職には追加で経験者をアドバイザーにする or TDが指導につく
- 大会の2か月前〜1ヶ月半前にはコミが始動するように締め切る(初心者コミのエデュケーションに時間を取れるようにする為)
※逆に言えば以上の前提を踏まえる余裕が無い場合は(短期的には)スカウトでも構わない、ということです。長期的に見るなら意地でも公募制なんだけど……。
公募制の利点と弱点
①利点
まずは『門戸が広く、あらゆる人が申し込みできる』ってところ。
コミになる機会が開かれていることによって、
- 未経験者/経験者の制約なく申し込める
- 学年の垣根もないので、1~4年生までみんな申し込める
- メンバーの大学も結構バラける
- やりたい役職につける可能性が高い
という側面があります。
上記の特徴は全て、「モチベーションの高いコミ人材が入る」という最大の利点に繋がります。
現状では、連続してコミ召集されることに疲れ切った経験者層が、その疲労感故に、効率性重視のまま大会運営に従事しています。
マジで疲れと惰性というのは思考能力を奪います。基本的にトラブルで揉めたくない・余計な面倒事は抱えたくない・大会のつつがない運営ができればそれでいい、という考えに支配されがちなので、何かあっても「春Tの時のリソース流用しよ……(@Gemini cup)」みたいな思考ですね。モチベーションどころか現状維持で精一杯ですわ。心身共に疲れきってるコミは怖いぞ、対応塩どころか毒になっちゃうもん。
しかし、公募にすることでメインのコミは大会ごとに入れ替わることが可能になります!ありがたい!
よく見る「タブ担当が3大会連勤中」みたいなことや、「直前の大会のコミを役職入れ替えしただけで顔触れが一緒」みたいなことは避けられます。直前の別大会による疲労感・疲弊感が引き継がれないという点だけでもプラスです。さらには新しい人材がいることで「プロコミ間でやりがちなぶっ飛んだ会話や行動」をしないように自制する意識も生まれます。
(例①:無理を言い出す。初心者にはハードル高いよ……。)
「Tabbycatのバックアップの取り方わかりません」
「ミスなくやれば、バックアップ取る必要ないから大丈夫!要らないよ!」←ホントは非推奨
(例②:仕事する時間帯がおかしい、寝て)
「今ワークフロー見たんですけど、○○の部分修正してもらっていいですか?」AM 00:38
「修正しました」AM 01:15
「タブ入力終わりました」AM 03:19
「チームのキャンセル連絡ありました」AM 04:52
(例③:すぐ自分でやっちゃう、いや依頼しなよ!)
Tab「フォーム作りました(ホントはCDの担当)」
VTD「パンフレット作りました(ホントはTC担当)」
Tab「参加者リスト作りました(ホントはCDの担当)」
故に、東映杯では「これくらい暗黙でやって当たり前でしょ」というフィルターを意図的にぶち壊すため、経験者層には口酸っぱくして「仕事は新人に1から10まで説明したら全部丸投げしろ!経験するより分かりやすく仕事理解できる方法はないから!!」とアピっていました。
……これ、経験者が楽できる&新人が学べるWin-Winに見えますよね。確かにその側面は『上手く行けば』発生しますが、大体の場合、経験者がめちゃくちゃヘビーな負担を背負う必要が出てきます。それは『ワンチャン、本当に二進も三進も行かなくなった絶望的な状況になった場合、その仕事を引き継いでカバーしなくてはならない』という精神的/肉体的負担です。
例えば、東映杯は直前に
- 一部の新人コミ勢が大学/親から参加ストップかかって当日来られなくなる
- そもそもコロナウイルスのせいでイレギュラー事項多発
という悲しい経緯があったが故に、経験者チームが全ての実務を一度引き継いでカバーする対応に追われました。まじ吐きそうなほどキツかったよ。
※ちなみに誰が悪いとかそういう話じゃないよ!経験者勢はカバーするのが勿論大変だし、そんな事態に巻き込まれた新人ちゃん達が盛大に可哀想過ぎるって気持ちな!!!マジごめんなぁ普段はこんなしんどい仕事じゃないのよ……と言いながら仕事進めてました。自宅で仕事してくれたり直前までの準備でも精力的に指示拾ってくれたりマジ東映杯新人勢は鬼優秀だったわ。最高だったわ。
まあ画期的で先進的な案には常に色々デメリットが当然あって、それを吸収するために色々な人がいつも以上に奔走する必要があるから、『○○という制度/アイデアがあるのにやらないのはおかしい!!』という単純な批判は非建設的だし控えて欲しい気持ちあるよね。
閑話休題。
こうやって新人勢を沢山雇ったり、そのサポート/カバーのために経験者を程よく雇うのは今後の次世代運営ノウハウ・スタミナを残すために超重要な取り組みなわけです。もちろん、その分、大学パーラコミュニティにはより多くのコミ人材の需要が増えるわけですので、今までみたいにコミ経験ゼロで大会回るようなことは無くなりますけどね。
特定のコミュニティメンバーの搾取によって成り立つ大会よりかはマシになるでしょう。さよならブラック大会!こんにちはホワイト大会!最高ピーマン!
②弱点
- 完全な新人をコミとして育てるための時間的&人材的な余裕が必要
- 希望役職が偏った場合や、申込人数が多い/偏ってる場合に調整が難しい(お断りする基準を考えるのも含め)
- 結局集まらない時にはスカウト制に移行せざるを得ない
- 新人コミちゃんに慣れないお仕事をお願いするわけなので、新人コミの負担は『お飾りコミ』でOKだった時と比べるとやや重くなるし、経験者勢はそのカバーの負担でヒイヒイ言うことになる可能性も高い
特に1つ目は深刻で、TDやる人がスキルフルかどうか、またはアドバイザーが呼べるのか、というところにかかっています。アドバイザーもどの程度関わるのか、何人呼ぶのか、どの役職をカバーしたいのか、ちょっと手腕が問われてしまいます。
そして大学生主体で大会を開き続けることを目標とすると、新人コミの優先登用や新人・経験者の比率考慮がめっちゃ大切なのですが、場合によっては短期的に、その大会の成功のみを優先するべき時もあります(例:国際大会など負担の重いイベントや開催まで時間的余裕のない場合など)。そこの判断が毎回難しいわけです……。
まとめ
いつにも増して散文的になってしまいましたが、言いたいことは言えたかな。
正規コミの公募制導入によって、
- コミに興味ある or やる気のある人材が期待できる
- コミ経験初めて!って人にとってハードル下がるしアクセス制限もないので、機会提供として◎
- 大会間で人材の入れ替えが活発になり、マンネリ化を防ぎ、常に1から大会運営ノウハウの世代間伝承を確認出来る
辺りが昨今の次世代人材不足を解消できそうなGoodポイントです。
あとは今思いついた副次的効果として、
- 何人くらいコミ応募が来るかという数が毎回把握できるので、希望役職の偏りや全体的な人材不足に気づいて、大学パーラのコミュニティとして早めに対策(コミエデュケ用のイベント開催とか)が打てる
- 友達と誘い合わせて応募できるので、ハードル下がる以上に人数も確保しやすそう
あたりのことは想定できそうかな!
何度も繰り返し言うように、公募制は新しい人材を呼び込める一方で、応募してくれた人数が必要な役職分に足りなかった場合や新人だらけになった場合に搾取される人達が必ず存在する、という所は抑えておいて欲しいです。
これらの搾取を発生させないためには、「パーラ界隈にいる現役生(場合によっては社会人や高校生)の全員」が代わる代わるコミを務める必要があると思います。
今まで、コミ非搾取者の1人が担ってた10大会分の10の役職を、10人のコミ初心者がシェアすればその1人1回のコミ経験で非搾取者の拘束・搾取を解消できるんです。
めんどくさ、とか俺関係ないし、みたいな気持ちが少しでも湧いた貴方こそ、大会コミに応募しよう!!!
ノウハウがない?やり方知らない?自信が無い?今活躍してるコミのスペシャリスト達も最初はみんなそんなもん!!!僕なんかGHQで置物になってたからな!!!
現在、僕は東映杯のもう一つの目的であった「誰でも全般的に使えるコミ資料作成」を某有能天使VTDと進めています。すこーしずつ公開してくので、ぜひご共有くださいな!
そして新歓やらが始まると思うんだが、上級生諸君は、新入生にAREA教える時に一緒に「大会には運営を担ってくれる神々、コミってのがいるのよ。誰でもなれるのよ。」って教えてあげてくれよな!!!
次回は(多分)コミフィーの話とFD(Financial Director)の話をします!乞うご期待!取り上げて欲しいことがあればコメントしてね。なんでもいいよ。